ウルトラヴェラとは?膣の引き締める機器の特徴や効果のメカニズムを解説

出産後や年齢を重ねるとともに感じ始める「膣のゆるみ」や「尿もれ」は、誰にでも起こりうるお悩みです。
そんなデリケートゾーンのお悩みを改善できるのがウルトラヴェラ(ヴィーナスハイフ、膣ハイフ)ですが、そもそもどのような機器を扱っているのか、エネルギーは膣内にどのような過程で改善効果をもたらすのか事前に知っておきたいところですよね。

このページではウルトラヴェラの機器や効果のメカニズムを中心に、特徴を詳しく説明していきます。

 

このページのポイント      
            
  • ウルトラヴェラは奥深くの層まで到達させることができる
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  • 術後3週間ごろから約1年間効果が期待できる
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  • 20分程の施術&ダウンタイムなしだから負担が少ない
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ウルトラヴェラとは?

ウルトラヴェラ

 

ここではウルトラヴェラがどんな医療機器なのか、詳しく紹介していきます。

婦人科領域初!HIFU使用の膣縮小器

ウルトラヴェラは、婦人科領域ではじめて「HIFU(ハイフ)」という技術を用いた膣壁をエイジングケアする膣縮小用医療機器です。
専用のハンドピースを膣内に挿入し、超音波を膣内にあてることでコラーゲンを活性化させ、弾力感や膣圧をアップさせることができます。

女性器のエイジングケアに用いられるレーザー機器は多く存在しますが、従来のレーザーは膣内の表面にダメージを与えてしまい、かつ浅い層である粘膜上皮膚層にしかエネルギーが到達しないものでした。
ウルトラヴェラは膣内の表面にダメージを与えることなく、粘膜より奥の筋膜レベルにまでエネルギーを到達させることができます。それを可能にしたのがHIFU(ハイフ)の技術です。

HIFUは唯一筋層まで届く超音波

「HIFU(ハイフ)」とは、「High Intensity Focused Ultrasound」の略で、日本語では高密度焦点式超音波治療法といいます。
もともとはお顔のたるみをリフトアップするために使われる技術として有名で、肝臓がんや子宮がん、乳がんの治療にも用いられています。

HIFUは、虫メガネで日光を集めるように特殊なレンズにエネルギーを1点集中させてから放射状に60から70℃の超音波を発生させます。
id=”1″ これによって、他の医療機器よりも膣内の表面へダメージを与えることはありません。
また、女性器のエイジングケアに用いられる代表的な照射機器との大きな違いとして、熱を与える深さがあります。

    【熱の到達度の違い】
    ウルトラヴェラ:1.5mm、3mm、4.5mmの3層
    ビビーブ・モナリザタッチ:1mm
    インティマレーザー:1.0~3.0mm

このようにウルトラヴェラは60から70℃の高熱を筋層にまで届かせることができます。
筋層はこれまで手術でしか届くことができない深さでしたが、HIFUの技術によって可能になりました。

HIFUの技術が用いられたウルトラヴェラで施術することで、他の機器よりも高い効果を実感でき、1年程度の長い効果持続が可能になります。

治療器具はタンポンのようなサイズ

ウルトラヴェラ2

 

ウルトラヴェラの治療で使われる専用カートリッジはタンポンほどの小さなサイズで、3種類のカートリッジを使い分けていきます。
粘膜、粘膜下層、筋層とエネルギーの到達する深度によってカートリッジの種類が分けられており、これらを膣の奥深くと浅い部位に分けて、少しずつ回転させながら膣壁の全周に超音波を照射していきます。

施術の際には麻酔は必要なく、挿入時には専用のジェルを使用するので痛みはほとんど感じられません。
照射中も軽く押されるような感覚や少しパチパチと温かさを感じる程度で痛さの心配はありませんが、不安な方は表面麻酔を行うことができるクリニックもあるので相談してみるといいでしょう。

コラーゲン生成の流れと効果

術後は、コラーゲンが生成されることで膣のお悩みに対する改善効果を実感できるようになります。
ここでは照射後のコラーゲンの生成の流れと期待できる効果について紹介していきます。

第1ステージ

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術後1週間ほど経過すると、膣内では下記のような流れでコラーゲンの変性が起きます。
凝固点 → 分子の振動 → 分子の摩擦 → 熱発生(60~70°C) → 組織の崩壊 → 変性 の流れが起きます。

第2ステージ

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第1ステージを終えると新しいコラーゲンが形成されていきますが、まず術後1週間をかけて変性したコラーゲンは炎症を起こします。
その後、3日~4週間をめどにコラーゲンが増殖し、再生していきます。

術後から数えると3週間経った頃からコラーゲンが再生されて効果が見え始めていきます。そして、その効果は約1年間持続します。
ただし、コラーゲンの変化の現れ方には年齢によるものや個人差があるため参考程度にしておきましょう。

膣のゆるみや尿もれに効果あり

コラーゲンが再生されると、膣内はふっくらとした状態が保たれます。
そのため、以下のようなお悩みを持っている方には改善の効果が期待できます。

    ・年齢や出産による膣のゆるみ
    ・尿もれが気になる
    ・子宮炎や膣の渇きによる性交痛
    ・大陰唇の引き締め効果(大陰唇も照射する場合)

また、膣委縮の改善効果も期待できます。
膣委縮とは、エストロゲン(女性ホルモン)が加齢やストレスによって急激に減少することで膣内のうるおいや弾力が失われてしまう症状のことで、こちらも多くの女性のお悩みです。
ウルトラヴェラの施術で膣内のコラーゲンが活性化すると、膣内に潤いや厚みも出てきますので、膣委縮のお悩み改善が期待できます。

ウルトラヴェラの特徴

ウルトラヴェラには大きく以下の3つの特徴があります。

    ・施術時間が短くダウンタイムもない
    ・効果が1年~1年半持続
    ・費用相場は13万~25万

施術時間が短くダウンタイムもない

ウルトラヴェラの施術時間は15分~20分程度と短いです。
施術前後の診察を含めても1時間程度で終了します。また、麻酔も使用せずダウンタイムもほとんど見られないのですぐに普段通りの生活に戻ることが可能です。

ただ、施術後3日間は性交渉、タンポンの挿入は控えるようにし、当日のみ入浴はシャワーで済ませるようにしましょう。

効果が1年~1年半持続

ウルトラヴェラは筋膜レベルの深さまでエネルギーが到達するので、術後3週間程度から効果が見え始め、約1年から1年半と長い持続効果が期待できます。
女性器のエイジングケアに用いられる医療機器だと1回の施術では期待した効果が得られず、初回は2,3回程度の施術が勧められる場合もありますが、ウルトラヴェラは1回で十分満足できる効果が得られます。
また、その後も継続した効果を希望する場合は、1年に1回の施術がおすすめです。

費用相場は13万~25万

クリニックによってかかる費用は大きく差がありますが、20万前後が一般的です。
また、上記は膣全体の照射ですが、膣の3分の1や4分の1といったように照射範囲を選ぶことも可能なクリニックもあり、その場合は5万~6万程度が相場の費用となっています。

まずは専門医に相談を

今回は「ウルトラヴェラとはどういうもの?」という疑問に向けて機器や改善のメカニズムについて詳しくご紹介してきました。
ウルトラヴェラの施術はHIFUエネルギーを使うことで、「熱の到達度が筋膜レベル」「膣内の表面を傷つけない」ことが他の女性器のエイジングケアに用いられる医療機器と大きく違う点となっています。

施術時間も短く身体への負担が非常に軽い上に効果も長持ちするので、ウルトラヴェラはおすすめの治療法です。
膣のゆるみや尿漏れは、なかなか相談しづらいとは思いますがどなたでも起こりうるお悩みです。
ウルトラヴェラのほかにもどのような治療が適しているかお困りの方は、ぜひ一度クリニックに相談してみてくださいね。

 

監修医師

サイト監修医師

みどり美容クリニック・広尾
院長 みつゆき みどり

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みつゆき みどり

~略歴~

日本人女医として初めてレーザーによる女性器の若返り治療、膣の引き締め治療などのライセンスをアメリカで取得。
その後、2010年(平成22年)6月に女性のお悩みに特化をした「みどり美容クリニック・広尾」を開院。
日本であまりなじみのない「美容婦人科」の治療を初めて導入し、インティマレーザーやウルトラヴェラなどのマシンを日本で初めて導入。
全国でも珍しいクリニックとして、様々な年代の女性のお悩みに寄り添っている。

▼みどり美容クリニック・広尾ホームページ

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